当店の厨房で腕を振るうのは、インド北部・ビハール州出身のシェフたちです。
料理のスキルなどについては実際に店内でお確かめいただくとして、
こちらでは主に、彼らのプロフィールや人柄などを御紹介させてください。
アシルワードでは現在、ふたりのインド人シェフが腕を振るっています。
2012年のオープン時から調理のことをすべて任せてきた
プロモジ・シェフと、2015年に新しく加わったビノジ・シェフ。
当店に来る前は東京都内で働いたふたりで、私・店主の妻が都内のインド料理店でアルバイトをしていた頃に、
そこでチーフシェフとして格別の料理を作っていたのがプロモジ・シェフでした。
今や当店の顔となったプロモジ・シェフは、とにかく料理の腕が抜群です。
その腕前は、同業のインド人シェフが多く暮らす都内(江戸川区や江東区)のコミュニティーでも
密かに知れ渡っているほどで、「プロモジのいる店はどこでもお客さんが増える」
「あいつがいればお店は大丈夫」といった言葉が飛び交うぐらい。
実は、そんな評判を私が知ったのは当店をオープンしてしばらく経ってからのことなのですが、
まだ彼を雇うかどうか決めかねていた頃、料理の味見のために何品かのカレーを自宅のキッチンで作ってもらったその日から、
他でもない私自身がずっとプロモジ・シェフの料理の一番のファンでいます。
豪快な包丁さばきに、丁寧な下仕事。タンドール窯(炭の火入れ)の熟練した技に
大柄な身体には似つかわしくない(?)繊細なスパイス使い。
他店でシェフが紹介される際の決まり文句になっているような「5つ星ホテルの出身」というわけではありませんが、
当店を訪れるインド人のお客さんたちから
「このレベルのシェフはインドでも簡単には見つからない。それは覚えておいたほうがいいからね」と
私自身が忠告されたことは一度ならずです。
プライベートでは4児の父(家族はインドにいます)として優しく飾らない人柄もまた魅力のプロモジ・シェフと、
彼の弟子のような存在で真面目な性格のビノジ・シェフ(こちらも同じく4児がインドにいます)。
息の合ったふたりのインド人シェフによる料理を、ぜひお楽しみください。
1974年生まれ/インド北部ビハール州パトナ出身。同じくシェフをしていた祖父に憧れて、15歳から料理の世界に飛び込み、サムラート・インターナショナル・ホテル(パトナ市)などインド各地での仕事を経て来日。ダージリン (東京・本郷ほか)、サナン(東京・茅場町ほか)と都内のレストランでチーフシェフを歴任し、2012年4月のオープンに合わせて当店に。
1978年生まれ/インド北部ビハール州ウェストチャンパラン出身。叔父や兄など周りにシェフをしていた親類が多かったことから、その影響で自身も20歳で料理の道に。叔父の指導で南インド料理も覚え、その腕を買われて2011年に来日。当店のプロモジ・シェフと出会ったサナン(東京・茅場町ほか)での3年半を経て、2015年4月より当店で第2シェフを務める。